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インド準備銀、予想上回る0.35ポイントの利下げ

(インド)

ムンバイ発

2019年08月09日

インド準備銀行(RBI、中央銀行)は8月7日、金融政策決定会合を開催し、政策金利(レポレート)を5.75%から0.35ポイント引き下げ、5.40%にすると決定した。金融スタンスは引き続き「緩和的(accommodative)」を維持する。0.35ポイントの利下げは事前の予想を上回るものとなった。これで金利引き下げは4会合連続となる。

6人の全委員が金利の引き下げと金融スタンスの維持に賛成したが、下げ幅については、シャクティカンタ・ダス総裁を含む4人が0.35ポイント、残りの2人が0.25ポイントを主張していた。

引き下げの要因として、今回も消費者物価指数(CPI)上昇率が目標値の範囲内の4%±2%以内に収まっていることが挙げられる。2019年度(2019年4月~2020年3月)前半のCPI上昇率の推定値は3.0~3.1%だったが、同年度第1四半期(4~6月)の上昇率は3.1%となっている。

また、6月の前回会合以降、貿易摩擦と地政学的な不安により、世界的に経済活動が減速しつつあるとし、2019年度のGDP成長率の推計値を7.0%から6.9%に引き下げることも決定した。

発表では、各セクターの需要が引き続き弱いこと、特に、都市部での消費需要の低下と自動車販売が6月度までで8カ月連続減少となったこと(2019年7月23日記事参照)に言及した。

今回の引き下げ幅について、ダス総裁は「現在の経済状況を鑑みれば、0.25ポイントでは不十分、0.50ポイントでは過剰だと判断した」と述べた。また、「(経済成長のためには)全ての産業界が一致して行動しなければならない」とし、特に銀行には貸出金利の引き下げを求めた(「ビジネス・ライン」紙、「ビジネス・スタンダード」紙8月8日)。同様の発言は政府側からも出ており、8月5日にニルマラ・シタラマン財務相は銀行業界幹部との会合で、政策金利の引き下げを貸出金利にも反映するよう要請している。なお、今回の政策金利の引き下げを受け、インドステイト銀行などは貸出金利を0.15ポイント引き下げた(「ビジネス・スタンダード」紙8月8日)。

(比佐建二郎)

(インド)

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