技能五輪国際大会、タタルスタン共和国カザン市で開幕
(ロシア)
欧州ロシアCIS課
2019年08月23日
ロシアの沿ボルガ地域にあるタタルスタン共和国の首府カザンで8月22日、技能五輪国際大会「ワールドスキルズ・カザン2019」が開幕した。開催期間は8月27日まで。対象競技は6分野56種類(表参照)で、63カ国・地域から1,355人の選手が熱戦を繰り広げる。この大会は2019年のロシアにおける最大の国際イベント。
技能五輪国際大会は、1950年に第1回大会がスペインで開催され今回で45回目。世界各国・地域の22歳以下の若者による技能競争を通じた職業訓練振興や技能水準向上、青年技能労働者の国際交流・親善を目的としている。ロシアは2012年に大会を統括するワールドスキルズ(worldskills)に加盟、2013年ドイツ・ライプチヒ大会から選手を派遣している。ロシア政府は今回の大会を、社会経済構造改革に向けた熟練専門教育の認知度向上に向けた政府の主要プロジェクトの1つと位置付けている。
メドベージェフ首相は8月22日に行われた開会式のスピーチで、大会はロシアの全ての年齢層の国民に対する職業への関心の喚起、真の専門家となるための理論を実践する能力をもたらす機会とし、「現代教育を創造するエネルギーとなる」と評した。
厚生労働省によると、日本からは自動車板金、情報ネットワーク施工、西洋料理、ビューティーセラピーなど42職種48人が出場する。選手は2018年11月に沖縄県で開催された技能五輪全国大会での成績優秀者などから選抜したようだ。
(齋藤寛)
(ロシア)
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