遼寧省、上半期のGRP成長率は5.8%

(中国)

大連発

2019年07月31日

遼寧省政府の7月24日の発表によると、同省の2019年上半期の域内総生産(GRP)は、前年同期比5.8%増の1兆2,043億4,000万元(約19兆2,694億円、1元=約16円)となり、成長率は2018年上半期(5.6%)を0.2ポイント上回った(表参照)。

表 遼寧省の2019年上半期主要経済指標

産業別では、第一次産業が2.4%増、第二次産業が6.8%増、第三次産業が5.5%増だった。

一定規模以上の企業(注1)による工業付加価値額は7.2%増となった。設備製造業、石油化学工業、冶金(やきん)工業、農産品加工業などの主要産業は、いずれも増加し、設備製造業と石油化学工業がそれぞれ7.7%増と9%増だった。とりわけ、ハイテク製造業が27.3%増と伸びが大きかった。

社会消費品小売総額は前年同期比6.0%増の7,319億4,000万元で、うち限度額(注2)以上のスマート家電・音響機材の小売総額が2.1倍、新エネルギー車と装着式スマート設備の小売総額がそれぞれ84.3%増、32.7%増と伸びが大きかった。

貿易の面では、ハイテク製品の輸出額が前年同期比37.1%増の291億9,000万元で、うち電子技術製品の輸出額が68.5%増の193億1,000万元となった。

遼寧省政府は今後、瀋陽を中心とする瀋陽経済区外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)、大連を中心とする遼寧沿海経済圏(注4)などの省内主要区域の発展を着実に推進しながら、質の高い経済発展を促し、成長の好転傾向を維持することを目指している。

(注1)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

(注2)限度額とは、当該主要事業による年間の売上高が500万元(小売り)、2,000万元(卸売り)以上の商品を指す。

(注3)瀋陽市、撫順市、営口市、遼陽市、鞍山市、本渓市、阜新市、鉄嶺市の8都市を対象として、区域経済一体化を目指す。

(注4)大連市、営口市、丹東市、錦州市、盤錦市、葫蘆島市を含む。

(李穎)

(中国)

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