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6月のCPI上昇率は前年同月比15.7%と改善

(トルコ)

イスタンブール発

2019年07月12日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(7月3日)によると、6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、市場予測(0.1~0.2%)をわずかに下回る、前月比0.03%となり、前年同月比では5月の18.71%から15.72%に大きく改善した。

食品価格がインフレ率低下に寄与

6月のCPI上昇率を前年同月比でみると、最大のウエート(23.29%)を持つ食品・飲料(アルコール飲料を除く)が5月の28.44%から19.20%に低下し、インフレ圧力を軽減させた。特に、未加工食品の生鮮果物野菜が前月比で11.26%減と下落し、物価抑制に大きく寄与した。ただ、食肉、乳製品の物価上昇もあり、加工食品は前年同月比23.41%増と高水準にある。

また、政府の減税策などもあり、第2四半期に低下傾向をみせている耐久消費財の上昇率が、ベース効果(注)もあり、前年同月比4.10%まで低下したことで、コア指数(主要商品:食品、エネルギーなどを除いたもの)全体でも、年初の22.75%から14.79%に抑えられている。

サービス部門は、観光シーズンに入ったホテル・レストラン、公共交通機関の値上げによる運輸の上昇が著しかったが、通信がベース効果で低くなったため、全体の上昇率では14.92%にとどまった。

利下げ懸念で市場の反応は限定的

6月の国内生産者物価指数(D-PPI)上昇率は、前年同月比で5月の28.71%から、25.04%に低下した。ただし、為替と原油価格の影響から、なお高水準にある。

6月のインフレ率は、予想を上回る改善となったが、市場の好感は限定的だ。これは7月25日に予定されている中央銀行の金融政策委員会で、利下げの可能性が高まったことによる。金融機関は、インフレ率が7月にわずかに上昇した後、8月以降もベース効果で抑制傾向が続くとみている。また民間部門、特に自動車関連企業は、生産コストの上昇と政府の値下げ要請の中、6月末で終了した時限減税措置の再開や延長を求めている。

(注)ベース効果とは、比較対象となる前年同月の水準が高いためにインフレ率の伸びが低下することをいう。

(中島敏博)

(トルコ)

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