トルクメニスタン大統領、訪日へ

(トルクメニスタン、日本)

タシケント発

2019年07月03日

トルクメニスタンのグルバングルィ・ベルディムハメドフ大統領は安倍晋三首相に親書を送り、10月に予定されている天皇即位の礼に合わせて日本を訪問する意向を表明した。7月1日にトルクメニスタン政府ウェブサイトが報じた。同大統領の訪日は2015年3月以来で、4回目となる。

大統領親書は、6月28日開催の日本企業が参画した世界初の天然ガスからガソリンを製造するGTG(Gas to Gasoline)プラント完工式典に合わせた安倍首相の親書に対する返礼として送られた。その中で、a.トルクメニスタンは日本を信頼できる戦略的パートナーとして見なしていること、b.両国関係は伝統的に友好的・建設的で、近年は2国間、多国間の枠組みの双方で新しい段階に入りつつあること、c.トルクメニスタン政府が進める工業化、経済の多角化に向けたインフラ建設に日本の主要企業が貢献していることなどに言及している。また、インフラ建設をはじめとする経済分野の協力に加え、近年では教育、科学、スポーツや観光などでの協力も進んでいる(2019年6月18日記事参照)ことも指摘している。

トルクメニスタンでは、日本政府の輸出信用などをてこに、日本企業が複数の製油関連、化学関連製品製造プラントの建設・改修に参画している。大統領訪日までに同国でのプラント案件形成に向けた動きが活発化することが想定される。

(高橋淳)

(トルクメニスタン、日本)

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