安徽省の上半期のGRP成長率は8.0%、安定成長を維持

(中国)

上海発

2019年07月26日

安徽省統計局の発表(7月17日)によると、2019年上半期(1~6月)の域内総生産(GRP)は1兆5,664億元(約25兆624億円、1元=約16円)、実質成長率は前年同期比8.0%となり、中国全体の6.3%を1.7ポイント上回った(図参照)。

図 安徽省のGRPおよび成長率の推移

産業別では、第一次産業が3.5%増の1,029億6,000万元、第二次産業が8.3%増の7,079

億3,000万元、第三次産業が8.5%増の7,555億1,000万元だった。

工業生産額(一定規模以上の企業対象、付加価値ベース)は8.3%増で、前年同期より0.6ポイント下がった。

固定資産投資総額は8.5%増と、中国全体の伸び率(5.8%)を2.7ポイント上回った。産業別では、第一次産業向けが19.7%減、第二次産業向けが8.1%増、第三次産業向けが9.7%増となった。業種別では、製造業向けが11.1%増で、うち設備製造業の投資が13.0%増だった。

消費動向を示す社会消費品小売総額は10.9%増の6,564億3,000万元となり、中国全体の伸び(8.4%)を2.5ポイント上回った。また、都市住民の1人当たりの可処分所得は9.4%増の1万8,655元となった。

輸出入総額は6.6%増の329億8,000万ドルとなった。うち、輸出額は11.9%増の191億8,000万ドル、輸入額は横ばいの138億ドルだった。また、対内直接投資額(実行ベース)は、6.1%増の99億3,000万ドルとなった。

安徽省は2019年のGRP成長率の目標値を7.5~8%としており(2019年2月6日記事参照)、目標達成に向け順調に成長しているようにみえる。ただ、安徽省統計局は上半期の経済動向について、「主要指標の成長率は全国の伸び率を上回ったが、不確定かつ不安定な要素があるため、安定した成長に対する圧力は依然として大きい」としている。

(呉秀媛)

(中国)

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