フーイェン省のズオン人民委員長、日系企業の投資促進へビジネス環境をPR

(ベトナム)

アジア大洋州課

2019年06月05日

ベトナム・フーイェン省のファム・ダイ・ズオン人民委員長は6月3日、ジェトロ本部(東京)を訪れ、同省への日本企業の投資促進に向けビジネス環境をPRした。

フーイェン省は南シナ海沿いの同国中東部に位置し、南北に約190キロの海岸線を有している。人口は約90万人(2017年)で、主要産業は漁業、観光業、不動産業、農業など。特にマグロ漁が盛んだ。同省への日系企業の直接投資(認可ベース)は6件となっている(2018年12月20日時点)。

ズオン委員長は同省について、「自然に恵まれた土地だが、経済発展という意味では、近隣のクアンガイ省やビンディン省からは遅れてきた。しかし、南北を走る鉄道や国際空港があるなど、交通インフラが発達しており、経済発展のポテンシャルを有している」と話した。また、同省の南に隣接するカインホア省で開発が進められている「バンフォン経済区」の大規模プロジェクトと連携し、フーイェン省を「流通のハブ」とすることも目指しているという。

日本からの投資について、「委員長に就任した当初から、日本企業を重視してきた。漁業、観光、不動産、農業などへの日本企業の投資を期待している」と語った。既に進出している日系企業に対しても、企業訪問などを通じて、地方行政と企業とのネットワークを作りたいとした。

委員長一行は来日に先立って、韓国を訪問したほか、深海ハイテク技術分野での協力を進めるため高知県を視察。ジェトロ訪問後は、都内で開催された「ベトナム・フーイェン省投資促進セミナー」で、日本企業へ直接アピールした。企業関係者を含め70人近くが参加した。

写真 日系企業の投資拡大をPRするズオン委員長(左から2人目)(ジェトロ撮影)

日系企業の投資拡大をPRするズオン委員長(左から2人目)(ジェトロ撮影)

(上田弘大)

(ベトナム)

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