2018年のドバイ貿易額は前年並みの1兆2,996億ディルハム

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年06月28日

ドバイ統計センターおよびドバイ税関の発表によると、ドバイの非石油貿易額(フリーゾーン向け取引、保税倉庫向け取引を含む)は、世界貿易が減速する中、1兆2,996億1,100万ディルハム(約37兆6,887億円、1ディルハム=約29円)と、前年の1兆3,017億9,000万ディルハムとほぼ同水準を維持した(表1参照)。内訳をみると、再輸出額が4,023億800万ディルハムで前年比11.8%増となり、輸入額7,703億4,700万ディルハム(3.5%減)や、輸出額1,269億5,600万ディルハム(11.7%減)の減少分を相殺したかたちだ。

表1 ドバイの非石油貿易額(フリーゾーン向け、保税倉庫向けを含む)

品目別でみると、消費財の再輸出額が前年比44.4%増、資本財の再輸出額が16.9%増と再輸出の伸びを牽引している(表2参照)。地域別構成比をみると、アジア(中東を含む)が61%で最も大きく、欧州19%、アフリカ10.5%、北米7.1%、南米1.5%、オセアニア0.9%となった。国別では、中国が1,390億ディルハム(構成比:10.7%)で最も大きく、インドが1,160億ディルハム(8.9%)、米国810億ディルハム(6.2%)と続き、中東諸国の中ではサウジアラビアが550億ディルハム(4.2%)で最大だった。

表2 品目別貿易額(フリーゾーン向け、保税倉庫向けを含む)

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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