EUの第1四半期GDP成長率は前期比0.5%

(EU)

ブリュッセル発

2019年06月19日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)は6月6日、EU28カ国の2019年第1四半期の実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)が、前期から0.2ポイント上昇し、0.5%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国の成長率も、前期から0.2ポイント上昇し、0.4%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比)

EUの実質GDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、個人消費(寄与度0.3ポイント)と総固定資本形成(0.3ポイント)が成長を牽引した。

産業分野別にみると、貿易・運輸・宿泊・食品サービス、行政・その他のサービス、建設、製造業を含む工業、専門支援サービス、不動産、情報通信、芸術・娯楽・その他のサービス、農業・林業・漁業の順でプラス成長に寄与した。一方、金融・保険サービスはマイナス成長だった。

実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、クロアチア(1.8%)が最も高く、唯一マイナス成長を記録したのはラトビア(マイナス0.1%)だった(最新データが発表されていないアイルランド、ルクセンブルク、マルタは除く)(表2参照)。

1.0%以上のGDP成長率(前期比)になった国は、クロアチア(1.8%)と、ポーランド(1.5%)、ハンガリー(1.5%)、ルーマニア(1.3%)、ブルガリア(1.2%)、リトアニア(1.0%)の6カ国だった。

なお、2018年第3四半期にマイナス成長だったドイツの2019年第1四半期のGDP成長率は、前期(0.0%)より0.4ポイント上昇し、2018年前半の水準に持ち直している。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比)

(大中登紀子)

(EU)

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