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メルセデス・ベンツ、車のサブスクリプションサービス試験導入をアトランタへ拡大

(米国)

アトランタ発

2019年06月13日

メルセデス・ベンツは6月3日、自動車のサブスクリプションサービス(定額利用サービス)である「メルセデス・ベンツ・コレクション」(注)の米国でのパイロットプログラムを、テネシー州ナッシュビル、ペンシルベニア州フィラデルフィアに続き、ジョージア州アトランタでも開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

配車サービスやカーシェアサービスなど新たなサービス形態の出現は、「クルマは購入するもの」という消費者の概念を変えつつあり、サブスクリプションサービスもその1つだ。さまざまなメーカーの車種を定額料金で提供する企業だけでなく、ゼネラル・モーターズ(GM)やポルシェ、ボルボなど複数の自動車メーカーが近年、自社の自動車を対象としたサービスを開始している(2018年1月10日記事参照)。

メルセデス・ベンツが新たにパイロットプログラムを開始するアトランタは、同社の米国本社の所在地であり、富裕層が増加傾向にあることから、高級車ブランドのサブスクリプションサービスに適した市場との判断のもと選定された。同社によると、これまでのパイロットプログラム利用者の82%が過去にメルセデス・ベンツの自動車を購入したことがなく、また、従来の顧客よりも10歳以上も若い世代が中心だったといい、新たなクルマの利用形態であるサブスクリプションサービスを通じて新規顧客を開拓したい考えだ。

自動車メーカーにより明暗も

一方、この新しいサービス形態に課題を抱える自動車メーカーもある。2017年1月に自動車メーカーの中でいち早くサブスクリプションサービス「ブック・バイ・キャデラック」(月額1,800ドル)に乗り出したGMは、利用者数が伸び悩み、2018年12月に事業を一時休止している。また、ボルボが2017年11月に発表した「ケア・バイ・ボルボ」に対しては、カリフォルニア州の販売ディーラーから、自動車メーカーが販売ディーラーと競合する販売を行うことを禁止する州の法律に違反するものとして、申し立てが行われている。

「メルセデス・ベンツ・コレクション」は、販売ディーラーが自動車のデリバリーや修理を担当するサービスコンシェルジュとしての役割を果たしており、自動車メーカーと販売ディーラーとの協調方針が打ち出されている。メルセデス・ベンツは、市場動向や試験導入の結果を踏まえ、顧客の変化する需要に応えられるサービスの開発を今後も継続していくとしている。

(注)利用者は月額定額料金(1,095~2,995ドル)と初回登録料495ドルを支払い、50種類以上の車種から好きなだけ乗り換えることができる。料金には保険料や24時間対応のサポート、メンテナンスが含まれ、走行距離制限はなく、定額乗り放題サービスとなっている。

(西田由喜枝)

(米国)

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