BMW、瀋陽市の完成車工場を拡張

(中国、ドイツ)

大連発

2019年05月16日

BMWと華晨汽車集団(遼寧省瀋陽市)の合弁メーカー、華晨BMWは4月26日、瀋陽市大東区にある完成車工場の生産能力を拡張する事業の定礎式を行った。投資総額は約93億元(約1,488億円、1元=約16円)の予定で、2022年に稼働開始する計画だ。

「5シリーズ」や高級SUV(スポーツ用多目的車)を製造し、年産能力24万台を追加する。従来型の内燃機関自動車(ICEV)18万5,830台、エコカー5万4,170台の生産を見込み、両車種を同じラインで生産する。

今回の拡張に当たり、完成車輸送のための鉄道網を整備し、同工場から大連港または全国各地への輸送能力を強化する。また、走行テストコースの整備にも取り組み、完成車の生産や研究開発に生かすとした。

BMWの中国での完成車工場は瀋陽市の大東区と鉄西区に拠点を構えている。大東区の工場は旧工場と新工場があり、今回の拡張は新工場のエリアで行われる。拡張後の大東工場の年産能力は2つの工場を合わせて、現在の36万台から60万台に拡大する見込みだ。

(呉暁東)

(中国、ドイツ)

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