大連市、第1四半期の成長率は6.7%

(中国)

大連発

2019年05月15日

大連市政府の4月29日の発表によると、同市の2019年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GRP)は、前年同期比6.7%増の1,600億3,000万元(約2兆5,605億円、1元=約16円)だった(表参照)。成長率は前年(6.5%増)と比べ0.2ポイント上昇し、遼寧省の第1四半期の成長率(6.1%増)を0.6ポイント上回った。産業別では、第一次産業が1.2%増の45億3,000万元、第二次産業が10.0%増の643億元、第三次産業が4.7%増の912億元となった。

表 大連市の2019年1~3月主要経済指標

一定規模以上の企業(注)の工業付加価値額は前年同期比12.5%増となり、伸び率が前年より1.0ポイント上昇した。産業別では、鉱業、製造業、電力・熱エネルギー・ガス・水の生産供給業がそれぞれ2.4倍、13.4%増、4.5%増となった。固定資産投資総額は0.5%増で、不動産開発投資は19.3%増だった。

貿易総額は前年同期比3.2%増の1,092億元となり、うち、輸出額が12.0%増の461億5,000万元、輸入額が2.4%減の630億5,000万元だった。輸出品目別では、電気機械製品が輸出額全体の38.2%を占めた。

社会消費品小売総額は887億3,000万元で、うち、新エネルギー車が前年同期比3.7倍、装着式スマート設備が58.6%増、スマート家電・音響機材が54.3%増、スマートフォンが34.2%増と伸びが大きかった。

大連市政府は1月の政府活動報告の中で、2019年通年のGRP成長率の目標を前年比6.5%以上に設定しており、第1四半期は同水準を上回った。

(注)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

(李穎)

(中国)

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