イラン保健・医療教育相の後任にナマキ氏

(イラン)

テヘラン発

2019年02月07日

1月に辞任した保健・医療教育相の後任に対する信任投票が2月4日、イラン国会で行われ、サイード・ナマキ氏が賛成多数で承認された(賛成229、反対25、棄権4)。

ナマキ氏は1963年6月にイラン・カシャーン市で生まれ、過去に保健省や環境庁の次官を務めた経歴を有する。今回の人事の前には、予算計画庁の文化社会科学部次長を務めていた。免疫学博士でもあり、テヘラン・ベヘシュティ大学医療科学部にも所属している。

ナマキ氏は国会で、「今後は医薬品の輸入を減らし、新薬を国内で開発・製造する」という目標を発表。「イランで必要とされる医薬品の97%は国内生産されており、現在約5億5,000万ドルで輸入している残りの3%の輸入医薬品も、徐々に国産化される」と語った。

前任のガーズィザーデ・ハーシェミ氏は、自身が立案した健康保険プロジェクト予算が削減されたことを受けて辞任したが、ナマキ氏は健康保険プロジェクトの仕組みを見直す方針だ。

(中村志信)

(イラン)

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