ドバイ空港、国際旅客数1位を5年連続で維持

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年02月19日

ドバイの2つの国際空港を運営するドバイ・エアポーツの年次報告書(2月4日発行)によると、ドバイ国際空港(DXB)の旅客数が、2018年は前年の8,824万2,099人から1.0%増加し、8,914万9,387人となった。国際旅客数は5年連続で世界1位、国内旅客数も含めた総旅客数では、アトランタ、北京に続き3位の座を4年連続で維持した。ただし、2018年の目標だった9,030万人には届かず、伸び率は前年より4.5ポイント低下し、過去10年で最低という。2018年1~10月の旅客数は7,450万人と前年同期比1.5%増加しており、同社は11月時点では9,000万人程度の利用を見込んでいた。しかし、11月と12月の利用者数が前年を下回ったため、上記の利用者数にとどまった。

国別では、インド路線の利用者が引き続き最も多く1,227万9,485人(前年比1.8%増)で、サウジアラビア647万1,142人(1.7%増)、英国628万4,771人(2.8%減)と続いた。伸び率では中国の6%増(351万2,075人)、ロシアの14.5%増(153万3,654人)が目立った。地域別にみると、東欧(16.7%増)、CIS(12.9%増)、アフリカ(9.8%増)の伸びが大きかった。2018年の新規就航フライトは、これらの地域・国の路線が多い。特に、ロシア人のオンアライバルビザ解禁を受けて、ロシアからアラブ首長国連邦(UAE)への観光客数が拡大しており、格安航空会社のフライドバイ(Flydubai)などがロシアの複数の地方都市とのフライトを開設している。

ドバイのもう1つの国際空港であるアール・マクトゥーム空港(DWC)については、2018年の旅客数は90万人と前年比0.5%減少した。地域別では、CISが40万8,747人(44.4%増)と最も多く、東欧が19万6,335人(2.1倍)で続いた。2019年には、ドバイ空港の南滑走路が4月15日から5月30日まで改装のため閉鎖の予定で、その間、マクトゥーム空港が代替空港として旅客数の拡大が見込まれている。

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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