四川省、外商投資企業100強リストを発表、日系6社がランクイン

(中国)

成都発

2019年01月07日

四川省商務庁は2018年12月20日、外商投資企業(注)の100強リストを発表した。これは、四川省にある外商投資企業の2017年の営業収入、納税総額、従業員数それぞれの上位100社のランキングだ。

営業収入と従業員数で1位になったのは、台湾の電子機器受託製造大手、フォックスコンの子会社である鴻富錦精密電子(成都)だった。また、納税総額で1位になったのはトヨタ自動車と中国第一汽車集団との合弁会社である四川一汽豊田汽車だった。

営業収入リストを見ると、日系企業が6社ランクインし(表1、表2参照)、3位に四川一汽豊田汽車が入った。同社はトヨタグループの中国での初の自動車工場として1998年に設立。現在、中型バス「コースター」と「プラド」を生産する。また、成都伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)は15位。1996年12月に成都市で設立され、1997年11月、市中心部に1号店を出店した。現在、成都市内や近隣都市に8店舗を展開している。

表1 2017年四川省外商投資企業営業収入のトップ10
表2 2017年四川省外商投資企業営業収入100強に入った日系企業

同日発表された四川省外商投資企業発展報告(2018年)によると、四川省にある外商投資企業数は前年比10.8%増の3,330社に達した。また、2017年の四川省の外商投資企業の営業収入総額は前年比22.4%増の6,312億8,200万元(約10兆1,005億1,200万円、1元=約16円)、利益総額は91.5%増の490億6,000万元、外商投資企業の輸出入総額は48.5%増の463億8,700万ドルとなった。

四川省経済合作局の陳光浩局長は、2018年12月に開催した外商投資企業との座談会で、米中貿易摩擦により同省の外商投資企業の経営環境の不確実性が増していることを認めつつも、四川省が投資促進サービスの向上や国際的なビジネス環境の構築に力を入れることを強調した。

(注)外商投資企業とは、中国の法律に基づき、外国の投資家が投資・設立する企業、または、中国投資家とともに投資・設立する企業。

(王植一)

(中国)

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