ブラジル政府もベネズエラ暫定大統領を支持

(ブラジル、ベネズエラ)

サンパウロ発

2019年01月29日

ベネズエラのフアン・グアイド国民議会議長が暫定大統領への就任宣言を行ったことについて、ブラジル外務省は1月23日、これを支持する旨を公式ウェブサイトで公表した。また、ブラジル政府は「ベネズエラにおいて民主的なプロセスを経て、また憲法の範囲内で最短で大統領選挙が実施できることを支持する、そのための政治的、経済的支援を行う」と、外務省の公式ウェブサイトを通じて述べている。

「バロール」紙(1月23日)によれば、アントニオ・モウラン副大統領は「政治的支援とは、大統領によって決断された意思を支援するもので、経済的支援とは、将来ベネズエラが国家再生のために必要があれば支援するものだ」と述べた。また、軍事介入は行わないことも併せて表明した。

ベネズエラとの国境を接するブラジル北部のロライマ州では、ベネズエラからの移民の流入が急増している。ブラジル政府は2018年2月15日付政令9286で、ベネズエラ移民受け入れのための連邦緊急援助委員会を設立した。その後、2018年12月31日には、同委員会の下に小委員会を設け、移民受け入れのための支援について定めた2018年12月28日付決議第6号を官報に掲載した。

(辻本希世)

(ブラジル、ベネズエラ)

ビジネス短信 a504e21d0149a4c7