2018年度第2四半期成長率は7.1%

(インド)

ニューデリー発

2018年12月10日

中央統計局(CSO)は11月30日、2018年度第2四半期(7~9月)と同年度上半期(4~9月)の実質GDP成長率(2011年基準)を発表した。

第2四半期の実質GDP成長率は、官民の投資拡大が下支えし、7.1%となった。第1四半期(4~6月)成長率の8.2%からは減速したものの、4四半期連続で7%以上の成長を維持した。第1四半期の8%台の高成長の背景には、高額紙幣廃止の影響を受けた前年同期の落ち込みからの反動があるだけに、堅調な成長率を維持しているとみられる。なお、2018年度上半期のGDP成長率は7.6%となった。

第2四半期の実質GDP成長率を需要項目別にみると、特にGDP成長率にプラスに寄与する政府最終消費支出、企業の設備投資などを表す総固定資本形成、輸出の成長率が、それぞれ前年同期比12.7%、12.5%、13.4%と高い成長率となった(表1参照)。

表1 2018年度第2四半期の需要項目別成長率(2011年基準)

産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率をみると、電力・ガス・水道は前年同期比9.2%に、建設は7.8%と順調に推移した。一方、鉱業・採掘はマイナス2.4%だった(表2参照)。

表2 2018年度第2四半期の産業部門別成長率(2011年基準)

(古屋礼子)

(インド)

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