華為技術が5Gからの排除問題について説明文を発表

(中国)

広州発

2018年12月21日

華為技術(ファーウェイ)は12月19日、自社従業員向け交流プラットフォーム「心声社区」で、次世代通信規格5Gに関する自社をめぐる報道について、「一部報道は事実と異なる、もしくは誤解されたもの」とする説明文を発表した。発表者は、同社の公共・政府事務部門となっている。

ファーウェイ製品については、米国などが政府調達からの排除や通信キャリアへの使用中止を求めているほか、複数の通信キャリアも5Gネットワーク構築に当たって同社製品を使用しない方針を決めた、と報じられている。

各国で通信キャリアと協力を継続と状況を説明

説明文では、(1)ドイツでの業務は全て正常に行われている、(2)フランスの各通信キャリアの5Gネットワーク構築に参加している、(3)日本では通信キャリアと5Gに関する応札対応や実験を行っている、(4)(ファーウェイを排除すると報じられている)ニュージーランド政府が通信キャリアに対して提示した5Gに関する考えにはさまざまな意見があるが、いまだ管理プロセスは確定しておらず、(ファーウェイの)顧客は政府との調整を続けておりファーウェイとの協力を維持している、と各国での5G関連ビジネスなどの状況を紹介した。

5G業界をリード

また説明文では、自社の5Gに関する優位性として「技術面、ビジネス面で業界トップクラス、業界内で唯一、エンドツーエンド(注)で5Gの全システムを提供できる企業だ。既に25の商用契約を結び、世界で50のビジネスパートナーと協力協議を締結、5G基地局の販売数は1万を超えている。2019年上半期には5Gチップを搭載したスマートフォンを発売し、下半期には商業ベースに乗せる」と成果を強調した。

スマートフォンへの疑惑に対して「事実無根」と反論

日本でも、同社のスマートフォンが「スパイウエアに似たような挙動をする」と報じられたことに対し、ファーェイ日本はウェブサイトで「まったくの事実無根」との声明を発表している。

(注)通信ネットワークで通信が行われる2者の経路全体。

(河野円洋)

(中国)

ビジネス短信 d461991cdcb58548