ハバロフスクで中小企業の輸出促進に向けた会合を開催

(ロシア)

モスクワ発

2018年12月17日

経済発展省は12月6~7日、ハバロフスクで国際会議「中小企業の効果的な発展に向けた対外経済活動」を開催した。ロシア政府による非資源分野の輸出拡大取り組みの一環で、本会合は中小企業の国際展開をテーマとして毎年開催されており、今回で6回目。

今回の会合にはロシア国内約70の連邦構成体のほか、ドイツ、日本、中国からの参加があった。中国と日本からはそれぞれ約40人が参加し、12月6日にロ中対話が、7日に日ロ・ビジネス対話が行われた。

12月6日に開催された全体会合において、経済発展省のミレナ・アルスラノワ投資政策局長は「ロシアの中小企業の発展において輸出は最重要で、極東連邦管区を含む特定地域の中小企業は輸出以外に販路開拓が難しい」と指摘した。政府は輸出促進措置を講じ、ワンストップ相談窓口を設けるなどしているものの、「ロシアの中小企業が積極的でない」と発言。「起業家精神が重要で、政府は全面的に支援したい」と語った。

ハバロフスク地方政府の国際・地域間協力省のビャチェスラフ・ディアノフ大臣代行は、非資源分野の輸出拡大に向け、ビジネスミッション派遣や海外の展示会出展を積極的に行っていると報告した。2018年は第29回ハルビン国際フェアや、東京でのツーリズムEXPOジャパン、シンガポールでのIT見本市への出展のほか、ハバロフスクでの国際ビジネスデーを6月に初めて開催するなど、25件のイベントを開催・参加し、このうちハルビンでは農産品など4件の輸出契約を、シンガポールでも3件の輸出契約を締結したと成果を強調した。

写真 中小企業の国際展開をテーマとした会合は6回目の開催(ジェトロ撮影)

中小企業の国際展開をテーマとした会合は6回目の開催(ジェトロ撮影)

(齋藤寛)

(ロシア)

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