武漢税関、通関手続きのオンライン化が進む

(中国)

武漢発

2018年12月05日

11月19日から、湖北省で輸出入を行う企業は、同省を管轄する武漢税関の電子プラットフォーム上で「税関専用納付書(以下、納付書)」をダウンロードできるようになった。これにより全ての通関にかかる手続きをオンラインで行える。

納期短縮と通関手続き面の利便性向上

納付書は、企業が輸出入品の通関手続きを行う際、税関に納税したことを示す証明書で、各企業で経理処理を行う際に必要となる。これまでは企業の担当者が税関窓口まで出向いて紙の納付書を受け取らなければならなかったが、武漢税関の電子プラットフォームから各自でダウンロードできるようになった。納付書はPDF形式で、従来の紙のものと同等の法的効力を有する。武漢税関では2014年以降、通関手続きのペーパーレス化を進めてきた。

武漢市に進出する日系物流企業関係者からは「これで納期を大幅に短縮でき、便利になる」と、手続き面での利便性向上を評価する声が上がった。その一方で「(通関手続きよりも)実際の荷物検査・審査の時間を短縮してほしい」といった要望もあり、今後はこうした面でもサービスの向上が望まれる。

(片小田廣大)

(中国)

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