10月の乗用車販売、4カ月ぶりに前年同月比増

(インド)

ベンガルール発

2018年11月19日

インド自動車工業会(SIAM)が11月9日に発表した、10月の乗用車全体〔一般乗用車、多目的自動車(UV)、バン〕の販売台数は、前年同月比1.6%増の28万4,224台となり、4カ月ぶりの増加となった。一般乗用車が0.4%増の18万5,400台、UVは3.9%増の8万2,414台と、ともに4ヵ月ぶりに増加した。バンは3.5%増の1万6,410台とプラス成長を維持した。SIAMは「祝祭シーズンの新規モデルの投入や値引きキャンペーンなど実施され、需要を後押しした」とみている。

メーカー別の一般乗用車の月間販売は、首位のマルチ・スズキが前年同月比2.5%増の10万1,516台、2位の現代は0.1%増の4万209台とともにプラスに転じた。また、新型「アメイズ」と「ヤリス」の好調な売れ行きを背景に、ホンダ、トヨタとも7.8%増と堅調だった。10月は、メーカー13社のうち7社がプラス成長となった。

二輪車部門は、スクーターの販売台数が前年同月比12.6%増の64万3,382台と、4カ月ぶりに2桁台の伸びに回復した。また、オートバイは20.1%増の132万7,758台となり、引き続き二輪車全体の伸びに大きく寄与した。メーカー別のオートバイ販売は、首位のヒーローが18.8%増の64万2,374台、2位のバジャージが33.1%増の28万1,582台、3位のホンダが16.3%増の16万8,020台と、いずれも2桁台の伸びだった。二輪全体の販売台数も17.2%増の205万3,497台となった。

商用車(前年同月比24.8%増の8万7,147台)および三輪車(12.9%増の6万9,483台)を含む自動車全体の10月の販売は、15.3%増の249万4,426台となった。

SIAMは今後の見通しについて、「金利の上昇や燃料価格の高騰などの懸念材料があるものの、インド経済全般の好調な状況を背景に、11月以降とも各セグメントの販売台数は順調に伸びていく」とした。

(ディーパック・アナンド)

(インド)

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