LGエレクトロニクス、第3四半期は増収増益

(韓国)

ソウル発

2018年11月02日

LGエレクトロニクスは10月25日、2018年第3四半期の業績(連結ベース)を発表した。それによると、売上高は前年同期比1.3%増の15兆4,270億ウォン(約1兆5,427億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は45.1%増の7,488億ウォンだった(添付資料参照)。第3四半期ベースで売上高は過去最高を記録し、営業利益は2009年以降の最高となった。部門別には次のとおり。

◇ホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

韓国、北米、欧州など先進市場での販売が好調だったが、中東・アフリカ、中南米などの通貨安を受け、前年同期比で増収減益となった。

◇ホーム・エンターテインメント(有機ELテレビなど)

2018年上半期に行われたサッカーFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会によるテレビの前倒し需要や中南米地域の景気低迷などを受け、減収減益となった。

◇モバイル・コミュニケーションズ(携帯電話など)

世界のスマートフォン市場の成長鈍化や競争激化により減収になり、営業利益は赤字を記録した。

◇ビークル・コンポーネンツ(自動車電装部品など)

カーインフォテイメント(Car Infotainment:テレマティクス、オーディオ、ビデオ、カーナビなど)事業の新規プロジェクトが量産段階に入り、8月初旬に買収したオーストリア・ZKWの業績が第3四半期から反映され増収となった。ただ、原材料と部品の価格上昇、取引先の拡大による投資費用の増加で、営業利益は赤字だった。

◇B2B(電子看板、太陽光発電モジュールなど)

大型電子看板の販売は増加したものの、太陽光発電モジュールの販売が減少した。また、太陽光発電モジュールの原価構造が改善したが、米国のセーフガード措置、主要市場での販売価格の下落などを受け、減収減益となった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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