上海の総合食品見本市で2年ぶりジャパンパビリオン設置

(中国)

上海発

2018年11月28日

ジェトロは11月13~15日の3日間、中国・上海にて開催された中国最大級の総合食品見本市「Food and Hotel China 2018」(FHC2018)で、2年ぶりにジャパンパビリオンを設置した。FHC2018への参加は農林水産省の「戦略的輸出拡大サポート事業」の一環として実施した。

FHC2018は40カ国・地域から3,000社以上が出展し、中国国内のみならずアジアを中心に近隣諸国からバイヤーが訪れる、中国を代表する食品見本市の1つ。主催者の発表では会期中に7万人以上のバイヤーが来訪した。

写真 にぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

にぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

2017年の日本の農林水産物・食品の輸出額をみると、中国は香港、米国に次ぐ3位で、輸出額は1,007億円(前年比12.1%増)に達した。2018年1~8月では米国を抜き2位(852億円)になった。このような状況の下、ジャパンパビリオンには調味料、水産加工品、コメ・包装米飯を中心に34社・団体が出展し、中国でさらなる市場開拓・販路拡大を図った。

また5月に、中国向けに日本産精米を輸出できる精米工場およびくん蒸倉庫が追加され(2018年5月14日記事参照)、日本産米の輸出機運が高まっていることから、ジャパンパビリオンでは試食などを通じて積極的なPRが行われた。

ジャパンパビリオンの出展者の中では、中国でなじみのある乾麺やしょうゆ、酢、ワサビといった調味料を中心に出品した日本食品の輸入会社が、店舗の一部のような展示ブースを作り、その品ぞろえの豊富さが中国のSNS上で話題になっていた。

写真 ジャパンパビリオンのショーケース(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンのショーケース(ジェトロ撮影)

(内田剛)

(中国)

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