第3四半期のGDP成長率は6.1%、3年ぶりの低水準に

(フィリピン)

マニラ発

2018年11月14日

フィリピン統計庁(PSA)は11月8日、2018年第3四半期の実質GDP成長率が前年同期比6.1%と、2015年第3四半期(6.1%)以来、3年ぶりの低水準となったと発表した(添付資料参照)。

第3四半期の実質GDP成長率を需要項目別にみると、GDPの約6割を占める民間消費支出が5.2%と前年同期比で0.2ポイント減速した。1月に政府が実施した税制改革による物品税増税や、ペソ安による輸入価格の上昇に伴うインフレの加速が影響したとみられる。一方で、国内総固定資本形成は16.7%(前年同期比6.4%ポイント上昇)、政府最終消費支出は14.3%(5.0%ポイント上昇)だった。

産業別にみると、農林水産業がマイナス0.4%(3.0ポイント下落)、鉱工業などが6.2%(1.9ポイント下落)、サービス業が6.9%(0.4ポイント下落)といずれも減速した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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