1~9月の輸出額は11.5%増、非伝統産品が伸びを牽引

(ペルー)

米州課

2018年11月07日

ペルー商工観光省は10月31日、2018年第3四半期まで(1~9月)の輸出額が355億5,100万ドルで前年同期比11.5%の伸びになったと発表した。足元の銅価格下落にもかかわらず、2桁の伸びを示したことについて、同省は非伝統産品にカテゴライズされている品目の輸出が96億ドルと前年同期比で14.8%増になったことが主要因とし、2018年通年の見通しとしてこのカテゴリー品目の輸出が130億ドルに達するとの予測も公表している。

非伝統産品で輸出が特に伸びた品目としては、アボカド(1~9月の輸出:7億7,500万ドルで前年同期比25%増)、ブドウ(3億1,000万ドル、33%増)、マンゴー(2億8,900万ドル、36%増)、ブルーベリー(2億70万ドル、67%増)などがある。商工観光省では「ペルーは世界でも10指に入る果物輸出国になりつつある」とし、2018年末までに果物だけで30億ドルを超えることが見込まれるとしている。

輸出品の多様化は、水産品にも及んでいる。ペルーの水産業といえば、まずはカタクチイワシを原料とする魚粉の印象が強い。こうした伝統的品目以外に、イカ(前年同期比64%増)、缶詰の魚(33.2%増)、中型のエビ(9.4%増)なども輸出が伸びている。エビについては、スペイン、米国、ベトナム向けが多い。

(竹下幸治郎)

(ペルー)

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