ホログラムで再現したライブパフォーマンスを各地で開催

(米国)

ロサンゼルス発

2018年10月04日

ベースホログラム(本社:ロサンゼルス)は、ホログラム技術を活用した音楽演劇事業を世界各地で展開している。1988年に死去したオールディーズ歌手ロイ・オービソンを立体ホログラムで再現したパフォーマンスが10月から北米各都市で開催されている。チケットは15~80ドルほどで一般販売されている。さらに、1977年に死去した有名オペラ歌手マリア・カラスの再現ツアーも世界各地で予定されている。

同社はラスベガスで「オペラ座の怪人」や「ライオン・キング」など多くのミュージカル興行を手掛けるベース・エンターテインメント(本社:ニューヨーク)から2018年4月に独立(資本関係は継続)。「ロサンゼルス・ビジネス・ジャーナル」紙(電子版9月14日)によると、ブライアン・ベッカー最高責任者(CEO)は、2018年春のオービソンのホログラムパフォーマンス欧州ツアーの売り上げが240万ドルに達し、1,000万ドルの資金調達にも成功したと語っている。

ホログラムは記録した物体や人物をリアルに映し出すことができる映像演出技術で、死去したアーテイストを立体で再現できる。2012年にホログラムUSA(本社:ロサンゼルス)がカリフォルニア州で行われているコーチェラ・バレー音楽フェステイバルでホログラムを活用した例や、2014年にマイケル・ジャクソンを再現した事例などがある。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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