メルコスール・EFTAのFTA交渉、2019年合意目標を再確認

(アルゼンチン、南米南部共同市場(メルコスール)、欧州自由貿易連合(EFTA))

ブエノスアイレス発

2018年10月17日

南米南部共同市場(メルコスール)加盟国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)は10月7日から12日にかけて、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス)との自由貿易協定(FTA)締結に関する5回目の協議をアルゼンチンのブエノスアイレスで行った。

アルゼンチン外務・宗務省およびウルグアイ外務省の発表によると、交渉の場では、貿易の円滑化、物品貿易、サービス貿易、持続可能な開発、原産地規則、政府調達といった分野において顕著な進展がみられた。

メルコスールとEFTAは、11月26日から30日までスイスのジュネーブで開催される次回の交渉に先立ち、商品市場へのアクセスに関する改善提案を取り交わすことで合意。同様に、サービス、政府調達および投資に関しても改善提案が取り交わされる。両者は、次回のジュネーブでの協議でより多くの項目について妥結に至るよう作業を加速することで合意するとともに、2019年初めには交渉を最終段階に持ち込むことを再確認した。

アルゼンチン外務・宗務省の発表によると、過去3年間(2015~2017年)におけるメルコスールとEFTAの年間貿易平均額は70億ドルを超え、メルコスール側が黒字を確保しているという。同FTA交渉は、メルコスールの対外戦略の一環で、メルコスールの輸出力に関心を示す国や地域グループを優先する、もしくはメルコスールへの投資家を見つけるための戦略だとしている。

(高橋栞里)

(アルゼンチン、南米南部共同市場(メルコスール)、欧州自由貿易連合(EFTA))

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