公務員給与の8~30%引き上げを実施
(モンゴル)
北京発
2018年10月02日
モンゴル政府は、8月22日の閣議で公務員の給与を8~30%引き上げることを決定し、IMFの了解を得て9月1日から実施した。2017年4月にIMFのEFF(注)の適用を受けるに当たり、2017年度補正予算可決時の国会決議で公務員給与は2019年まで据え置くことを決定していたが、景気回復による税収増を受けて財政の健全性が高まったとして、引き上げに踏み切った。
今回の給与引き上げは全公務員の92.4%に当たる17万3,000人が対象となり、引き上げ幅は14万5,000人が8%、2万8,000人が職位・号俸に応じて最大30%となるが、課長級以上の官僚、特別職などには適用されない。
(注)EFF(Extended Fund Facility)とは、抜本的な経済改革を必要とする中長期的な国際収支上の問題解決に取り組む加盟国を支援する措置のこと。モンゴルは、2017年5月24日にIMFから3年間で計3億1,450万5,400SDR(特別引き出し権、約4億3,430万ドル)の与信枠が割り当てられ、IMFが四半期ごとに融資継続の可否を審議している。
(藤井一範)
(モンゴル)
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