中国・アフリカ協力フォーラムでオトマニ首相が投資呼び掛け

(モロッコ、中国)

ラバト発

2018年09月13日

第7回中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)が中国・北京で9月3~4日に開催され、アフリカ53カ国が参加した。FOCACに出席したモロッコのエル・オトマニ首相は、モロッコへの投資促進を目的にビジネス環境整備を推進していくことを強調し、中国企業に対してモロッコへの投資を呼び掛けた。

FOCAC開催期間中に、オトマニ首相は中国の習近平国家主席と会談し、モハメッド6世国王からの書簡を手渡した。書簡には、中国との戦略的協力関係の構築や習国家主席のモロッコ訪問の要望が記されていた。

また、オトマニ首相は政府関係者のみならず、ファーウェイ(華為技術)のレン・ツェンフェイ最高経営責任者(CEO)をはじめとする複数の企業人と面談し、モロッコへの投資を呼び掛けた。面談した中国企業は、モロッコの「政治的・経済的安定性」に魅力を感じて進出する中国企業が多いとし、モロッコ企業の関係者と今後も協力関係を築いていきたいとの意見が聞かれた。

モロッコからはオトマニ首相のほか、ジャズリ外務・国際協力相付アフリカ協力特命相、エルフェルダウス産業・投資・貿易・デジタル経済相付投資担当閣外相、モロッコ経団連のメズアール総裁らの要人がFOCACに参加した。

(石橋洋一郎、本田貴子)

(モロッコ、中国)

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