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食品小売り大手マグニト、収益力強化に向け競合社から引き抜き

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2018年09月06日

ロシア大手食品小売り企業の2018年上半期決算(国際会計基準)が出そろった(表参照)。最大手X5リテール・グループの売上高は前年同期比19.6%増の7,340億7,700万ルーブル。サッカーW杯ロシア大会の影響で、ビールおよびその他のコールドドリンク、軽食類の販売が伸びた。他方で、純利益は143億1,300万ルーブルにとどまり、23.5%の減益となった。本業以外の金融資産の減損が利益を圧迫した。イーゴリ・シェフテルマン最高経営責任者(CEO)は今後の見通しについて、食品分野のインフレ鈍化を背景に「状況は引き続き厳しい」としている。

表 食品小売り大手の上半期業績(国際会計基準)

上半期決算は増収減益、既存店が不振

2位のマグニトは上半期の売上高が前年同期比7.2%増の5,952億6,300万ルーブル、純利益が14.4%減の177億6,500万ルーブルと、増収減益になった。新規店舗の開店で増収は維持したが、既存店の売上高や客単価の落ち込み(2018年5月15日記事参照)などが、他社に比べ目立つ状況だ。

2018年第2四半期は、マグニトによるX5リテール・グループ(以下、X5)経営幹部の引き抜きが注目を集めた。5月には、X5傘下のチェーン店「ペチョロチカ」社長のオリガ・ナウモワ氏がマグニトに転職し、執行役員となった後、6月に社長に就任した。このほか、X5から人事、財務担当部長らもマグニトに移った。ナウモワ氏は、経営体制やマーケティング部門の刷新や、顧客ニーズに応じたサービス提供を通じ、X5を上回る収益力の強化を目指す。マグニトは、6月から一部のロシア郵便局内での出店を行うなど(2018年7月6日記事参照)、十分な店舗網がない地域でのニーズ対応の強化と出店効率化への試みを開始している。

(市谷恵子、高橋淳)

(ロシア)

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