資源価格の回復で輸出拡大、貿易赤字幅が縮小

(コロンビア)

ボゴタ発

2018年08月20日

コロンビア国家統計局(DANE)によると、2018年上半期(1~6月)の輸出は204億8,900万ドル(前年同期比14.7%増)、輸入は244億3,300万ドル(7.0%増)で39億4,400万ドルの貿易赤字となり、赤字幅は前年同期の49億7,800万ドルから減少した。

主要品目別にみると輸出では、首位が石油・同派生品で77億8,100万ドル(前年同期比23.2%増)、次いで石炭・コークスなどが37億7,600万ドル(22.2%増)、コーヒー・茶・香辛料などが13億5,700万ドル(6.8%減)となった(添付資料の表1参照)。原油と石炭の資源価格の回復が輸出額を押し上げた。

輸入では、首位が自動車の20億8,000万ドル(前年同期比0.9%増)、次いで通信機器・映像再生器などが17億9,300万ドル(21.5%増)、石油・同派生品が15億3,300万ドル(19.3%減)だった(添付資料の表2参照)。

主要国・地域別では、輸出相手先1位は米国で53億4,100万ドル(前年同期比0.4%減)、輸入相手先1位も米国で63億1,200万ドル(1.9%減)となった(添付資料の表3、4参照)。中国は輸出相手先の3位、輸入相手先の2位で、輸出が14億1,000万ドル(57.1%増)、輸入が48億200万ドル(18.0%増)だった。中国向け輸出が大きく伸びたのは、鉱物性燃料が57.4%増の11億4,300万ドルとなったためだ。

対日貿易では、輸出が2億5,800万ドル(前年同期比0.5%増)、輸入が6億3,500万ドル(0.8%増)で、国別では輸出が15位、輸入では6位だった。

貿易収支を国別でみると、最大の黒字国はパナマで、以下、トルコ、オランダ、エクアドルと続く。赤字国は中国、メキシコ、ドイツ、米国の順で、日本は赤字国の7位となった。

(高多篤史)

(コロンビア)

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