中国国際輸入博の前人気上々、早くも2019年度の仮募集が開始

(中国)

上海発

2018年07月13日

上海市の国家会展中心で開催予定の「第1回中国国際輸入博覧会(CIIE2018)」(以下、輸入博)(会期:11月5~10日)の出展募集が6月30日に終了した。出展募集は好調で、主催者側によれば、展示面積は当初の21万平方メートル(7ホール)から27万平方メートル(9ホール)に拡大されたが、それでも出展できない企業が多数出た。

2018年秋の第1回の募集は締め切りに

第1回輸入博には、世界130カ国・地域からの出展が予定されている。開発途上国の企業向けには出展費用の割引や無料ブースの提供などの優遇措置をとっており、こうした開発途上国からも約20カ国の出展が予定されている。出展分野には自動車をはじめ、ハイエンド・インテリジェント機器、消費者向け電子製品などのほか、港湾・物流や検査・測定などのサービス分野も含まれる。

CCTVによれば、中国は2001年にWTOに加盟してから既に14兆8,000億ドルの商品を輸入している。国務院が2018年6月28日に発表した「中国と世界貿易機関」に関する白書では、今後15年間の中国の輸入総額は24兆ドルに達すると予測している。

2018年3月に開催された全国人民代表大会の政府活動報告において、自動車や一部の日用品などの輸入関税率を引き下げる政策を発表している(2018年6月1日記事参照)。7月1日からは完成車の輸入関税が従来の25%、20%から一律15%に、日用品1,449品目の平均輸入関税率も従来の15.7%から6.9%へと引き下げられた。

輸入博の運営機関に当たる中国国際輸入博覧局は7月1日、早くも2019年度の出展者の仮募集を始めた。既にドイツの小売り大手メトログループ、フランスの世界最大のイーストメーカーであるルサッフルなどが2019年度の出展契約を結んでいる。

(劉元森)

(中国)

ビジネス短信 c68dd4b733611a4d