福建省、一帯一路などのイノベーション促進を強化

(中国)

広州発

2018年06月13日

福建省政府は6月5日、「福建省の21世紀海上シルクロードコアエリアにおける創新駆動発展試験実施方案の通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(5月30日付)を発表した。福建省が進める「21世紀海上シルクロードコアエリア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」計画における創新駆動発展(イノベーションに基づく発展)に関する、福建省での試験的事業の実施を定めたもの。主な内容は以下の5点。

  1. 科学技術システムメカニズム改革の深化:科学技術イノベーションを核とする全面的な新体制・システムを整え、21世紀海上シルクロードコアエリアの発展に即した、イノベーション発展を支援する政策システムを打ち立てる。イノベーション・創業エコシステムを絶えず最適化し、共同発展の新システムの追求に努める。
  2. 21世紀海上シルクロードコアエリアの創新駆動発展テスト事業の推進:イノベーションをメインエンジンとし、サプライサイド構造改革を推進する。新産業の発展、新技術の掌握、新たなプラットフォームの構築、新業態・応用新モデルの生成促進を加速する。地域のイノベーション配置を統一的に最適化する。自主イノベーション・共同イノベーション・融和的イノベーションを推し進める。21世紀海上シルクロードコアエリアの全面的なイノベーション発展テストを推進する。
  3. 21世紀海上シルクロードコアエリアの共同イノベーション新ネットワークの構築:「一帯一路」における科学技術イノベーション協力を強化し、グローバルなイノベーションシステムと深く融合する。国内外の資源を集め、経常的な交流システムを打ち立て、対外開放、協力・ウィンウィンの新たな経験を絶えず探る。
  4. 科学技術の成果の転用特区構築:科学技術の成果を秩序をもって移転する利益共有システムと、ウィンウィンの協力モデルを追求する。イノベーションサービスシステムを絶えず改善し、科学技術の成果の転用を加速する。
  5. 両岸(中国と台湾)科学技術交流・協力の深化:国務院台湾事務弁公室など29の国家部門・委員会による「両岸の経済文化交流協力の促進に関する若干の措置」を全面的に実施する。コアエリアの対台湾前線ハブの優位性を発揮し、試験事業を先行実施し、両岸科学技術協力システムのイノベーションを起こす。福建・台湾の科学技術・産業マッチング協力を推進し、イノベーションと共同発展の融合を深化する。

(河野円洋)

(中国)

ビジネス短信 de9afd4d31da6464