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中国、朝鮮半島の非核化に建設的な役割を果たすと強調-「米朝首脳会談」に対する見方-

(中国、北朝鮮、米国)

北京発

2018年06月14日

中国外交部は6月12日、米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が同日にシンガポールで会談したことを受け、声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。声明では、「今回の会談で朝鮮半島の非核化を推進する上で重要な進展をみせた」と高く評価し、「中国は朝鮮半島の隣国であり、重要な当事者として、関係各国とともに、引き続き朝鮮半島の非核化の実現と平和メカニズムの構築に努力する」と表明した。

外交部は6月11日、北朝鮮の代表団がシンガポールへ赴く際に北朝鮮の要望に応じ、中国民用航空局が関連のサービスを提供したと明らかにしたほか、王毅国務委員兼外相も6月12日に、中国が朝鮮半島の非核化などの実現に対し、建設的な役割を果たすことを強調した談話外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表するなど、今後の非核化と平和メカニズムの構築に積極的に関与していく姿勢が鮮明となった。

外交部の耿爽報道官は6月12日の記者会見において、中国は国連安全保障理事会の北朝鮮に対する決議について、中国の果たすべき国際義務を忠実に履行していることを強調した一方で、「安保理決議では、北朝鮮の決議の順守および履行の状況によっては、関係する制裁措置の暫定的な停止あるいは解除を含めた調整が規定されており、制裁そのものが目的ではない」と述べるなど、制裁の調整について一定の可能性を示した。

国際関係や北朝鮮研究の専門家のコメントでは、今回の会談を評価するものが目立った。吉林大学行政学院国際政治系の王生教授は、今回の会談における米朝合意が「朝鮮半島の『平和の窓』を開き、朝鮮半島の非核化と平和の実現へのきっかけとなった。双方が今回の合意に沿って協議を進めていければ朝鮮半島の緊張は緩和され、東アジア地域の情勢に良い影響をもたらす」との認識を示した(「新華網」6月12日)。

一方、中国外交学院戦略・衝突管理センターの蘇浩主任は、今回の会談では「双方が北朝鮮の非核化についての原則を定めたにすぎない」とした上で、「非核化をどのように進め、どのように実現するかというプロセスや措置については両首脳の会談において正確に定められなかった」と合意の問題点を指摘した(「中国新聞網」6月12日)。

なお、外交部の発表によると、今回の会談にも同行したポンペオ米国務長官が6月14日から訪中し、両国が共通に関心を持つ国際・地域の問題について意見交換を行うとしており、その内容が注目される。

(藤原智生)

(中国、北朝鮮、米国)

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