ロサンゼルス市長、外国投資呼び込みに意欲
(米国)
ロサンゼルス発
2018年06月01日
ワールドトレードセンターロサンゼルス(WTCLA)とロサンゼルス経済開発公社(LAEDC)は5月24日、4回目となる「セレクトLA投資サミット」を開催した。エリック・ガルセッティ市長、カリフォルニア州知事室、商務省・セレクトUSA関係者ほか過去最高の約500人のビジネス関係者が集まり、ロサンゼルスの魅力や投資環境について話し合われた。
7月には日本を含むアジア諸国を訪問
ガルセッティ市長は、「ロサンゼルスはGDPで東京とニューヨークに続く世界第3の大都市だ。巨大な空港と港湾があり、世界からの人々を歓迎する土地だ。2028年オリンピックの開催に向けて鉄道、スタジアム、ミュージアムなど都市開発計画が進められている。民間ロケットのスペースXや空飛ぶタクシーを開発するウーバーなどの企業に象徴される最先端のテクノロジーを生み出す地域として、世界的な注目を浴びている。すごいと思ったアイデアは真っ先にここで実現してほしい。引き続き外国投資を呼び込むため、7月に日本を含むアジア諸国を訪問する予定だ」と述べた。
商務省が6月に主催する「セレクトUSA投資サミット」の担当者は、「トランプ政権は規制撤廃や税の簡素化などに力を注ぎ、イノベーションに集中できる環境づくりをしている」と、連邦レベルでも外国投資を歓迎する姿勢を示した。
5月18日に発表された「南カリフォルニア外国直接投資報告書2018」(2018年5月28日記事参照)を解説する講演では、日本は企業数と雇用者数で3年連続の1位であることなどが取り上げられた。主催者であるWTCLA社長のスティーブン・チャン氏はインタビューに応じ、「この報告書は、日本の直接投資がいかに重要かをはっきりと示している。日系企業は雇用創出と賃金で地元経済に非常に大きな貢献をしている。関係者は当然知っているが、一般の人にも知ってもらうべく今回は地元紙『ロサンゼルス・ビジネスジャーナル』紙にも報告書を掲載した。これから進出を検討する日系企業も成功できるよう支援していきたい」と述べた。なお、ジェトロでは現在「セレクトUSA投資サミット」参加ミッションの参加者を募集している。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国)
ビジネス短信 8cfb46f52793ba42