珠海市、就業を戸籍取得の条件とせず

珠海市政府は6月15日、「珠海英才計画」に基づく大学卒業者の戸籍取得の詳細を発表した。卒業から3年以内は戸籍取得に当たって就業を条件としないというものだ。学歴については、国内の場合は教育部指定の高等教育学生情報ネットワークの掲載情報、国外の場合は教育部留学サービスセンターの国（境）外学歴学位認証システムの認証を基にする。これらに記載された卒業日から起算し、申請日は3年以内とする（月単位で計算）。

戸籍取得住所は自己所有の不動産か、それがない場合は就業組織、就業していない場合は珠海市政府が設定した「学歴人材公共戸籍」の順序で登録する。

人材誘致のための条件緩和相次ぐ

中国では通常は、戸籍取得に当たっては取得希望地での就業が条件とされているが、このところ各都市で人材誘致のための政策が相次いで発表されており、浙江省杭州市、四川省成都市、山東省の青島市や天津市、山西省太原市、江蘇省南京市などでも、就業を戸籍取得の前提条件としない緩和策が取られている。

（河野円洋）