3年8カ月ぶりに政策金利を0.25ポイント引き上げ

(フィリピン)

マニラ発

2018年05月11日

フィリピン中央銀行は5月10日、金融政策決定会合において、政策金利である翌日物借入金利を3.00%から3.25%に、翌日物貸出金利を3.50%から3.75%に、翌日物預金金利を2.50%から2.75%にそれぞれ引き上げると決定した。政策金利の変更は2014年9月以来、3年8カ月ぶりとなる。2018年1月に実施された20年ぶりの税制改革で、石油製品など物品税を増税した影響により上昇している物価の抑制を図る狙いだ。

中銀は消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)の目標を2~4%に定めているが、2018年1~4月のCPI上昇率は平均4.0%〔3.4%(1月)、3.8%(2月)、4.3%(3月)、4.5%(4月)〕となり、政府目標の上限に達している。2018年8月には6%を超えるという当地報道もある。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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