モディ首相、武漢市で習国家主席と協力関係の強化に向け協議

(中国、インド)

武漢発

2018年05月14日

インドのナレンドラ・モディ首相は4月27日から2日間の日程で湖北省武漢市を訪問し、同市東湖賓館で習近平国家主席との非公式の首脳会談を行った。華中地域にインドの首相が招かれたのは初めて。会談では「中印両国間でより緊密なパートナーシップを確立し、さまざまな分野での交流や協力を積極的に推進していく」との認識が示された。

習国家主席は、中印両国はともに10億人以上の人口を抱える新興市場で、世界経済の重要な原動力となっている点を強調した。また、両国は世界最大の発展途上国であり、発展の過程で直面する共通の課題に対処することで、アジアや世界の安定と繁栄に積極的に貢献していくことが重要との見方を示した。

モディ首相は、両国の経済は世界の安定と発展に大きな影響を与え、発展途上国にとっても重要な意味を持つとし、相互交流や協力関係の強化、非政府部門での友好関係の促進を通じて、両国関係を新たなレベルに高めていくと発言した。

今回の非公式会談を経て、中印両国での持続可能なパートナーシップの構築、公正かつ合理的な国境問題の解決策の模索、国際的かつ地域的な協力の推進といったコンセンサスが示された。また、これらのコンセンサスの実現に向けた調査を行い、具体的な計画と実施ステップを提示していくことが決定された。

(片小田廣大)

(中国、インド)

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