上海市の2017年特許保有数は18％増

上海市知識産権局は4月17日、「2017年知的財産権白書」を発表した。白書によると、2017年の上海市の特許出願数は前年比17.2％増の13万1,746件となった。内訳をみると、発明、実用新案、意匠の各出願数がそれぞれ約42％、約46％、約12％で、発明に関する出願数は7.6％増の5万4,633件となった。

一方、上海における2017年度の特許の授権数は10.4％増の7万2,806件、発明に関する授権数は3.5％減の2万,681件となった。このほか、特許協力条約（PCT）国際特許権の出願数は34.6％増の2,100件となった。

特許権保有数が急増

2017年12月までの特許保有数をみると、上海市における有効な特許保有数は前年比18％増の10万433件となった。1万人当たりの特許権保有数は、2008年は6.8件だったものが2017年は41.5件と急増している。なお、2017年度における1万人当たりの特許保有数は全国で2位の件数だ。

商標登録数も急増

商標登録数も増加傾向にある。2017年、上海における新規商標登録数は前年比21％増の19万1,000件となった。2017年12月までの登録数をみると、上海における有効な商標登録数は23.7％増の88万8,000万件となった。なお、1万社当たりの商標登録数は3,751件であり、これも全国で2位の件数だ。このほか、上海における著作権登録数は8％増の23万4,658件となった。

（井瀧史洋、王志燕、陳貝ベイ）