第1四半期のGDP成長率は前期比1.1%

(韓国)

ソウル発

2018年05月09日

韓国銀行(中央銀行)は4月26日、「2018年第1四半期のGDP(速報)」を発表した。それによると、第1四半期の実質GDP成長率は前期比1.1%だった。マイナス0.2%だった2017年第4四半期(10~12月)を1.3ポイント上回った。なお、前年同期比では2.8%だった(表1、2参照)。

表1 韓国の支出項目別実質GDP増減率(前期比)の推移
表2 韓国の支出項目別実質GDP増減率(前年同期比)の推移

韓国銀行が発表した2018年第1四半期の実質GDP(前期比)を支出項目別にみると次のとおり。

  • 民間消費:耐久財を中心に0.6%増。
  • 政府消費:健康保険給与費の支出が増加し、2.5%増。
  • 建設投資:建築を中心に2.8%増。
  • 設備投資:輸送用機械を含めた機械類が増加し、5.2%増。
  • 輸出:化学製品、機械類などが増加し、4.4%増。
  • 輸入:天然ガス、機械類を中心に5.5%増。

経済活動別(業種別)では、農林漁業は畜産物と水産物の生産増加を受け6.5%増、製造業は機械などが増加し1.9%増、電気・ガス・水道事業は電気業を中心に5.5%減、建設業は住居用および非住居用建築が増加し3.3%増、サービス業は不動産および賃貸業、文化およびその他サービス業が増加し0.9%増だった。

韓国銀行のチョン・ギュイル経済統計局長は同日行われた記者会見で、同行が年初に発表した2018年の実質GDP成長率展望値(3.0%)に関連して、「残りの3四半期の実質GDP成長率が0.77~0.82%であれば、3.0%成長は可能」と説明した(2018年2月19日記事参照)。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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