広州交易会、輸出成約額は300億8,000万ドルと4年ぶりの高水準

(中国)

広州発

2018年05月15日

春季の「第123回広州輸出入商品交易会(広州交易会)」(注)が4月15日~5月5日に広州市で開催された。中国からの輸出成約額は300億8,000万ドルと、春季では4年ぶりの高水準だった。うち、機械・電機製品が158億9,000万ドルで52.8%を占めた。軽工業品は7.6%増の80億ドル、紡績・服飾は4.1%増の14億2,000万ドルだった。

今回は20万3,346人のバイヤーが来場、地域別ではアジアが11万2,585人、EUが3万4,830人、米国が3万3,426人、アフリカが1万5,888人だった。来場者の上位10カ国・地域は香港、インド、米国、韓国、台湾、タイ、ロシア、マレーシア、オーストラリア、日本だった。ウォルマート、カルフール、アマゾンなど大手小売業者からもバイヤーが来場した。新規参加バイヤーは8.1%増の8万4,406人だった。

広州交易会には知的財産権を侵害する商品を出展する業者もおり、当局の重点取り締まり対象となっている(2018年1月10日記事参照)。同交易会の場において、知的財産権侵害についての申し立ては421件・533社に対して行われ、269社が権利侵害と判定された。

(注)例年春季(4~5月)、秋季(10月)の年2回開催される。

(河野円洋)

(中国)

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