上海への初出店相次ぐ、小売りと飲食が大半

(中国)

上海発

2018年05月28日

ドイツの調理器具販売ツヴィリングが4月20日、上海HKRI太古匯センターに中国初となる「ツヴィリングの家」という旗艦店をオープンした。上海では、シンガポール料理の老舗ソンファ・バクテーが静安ケリーセンターに入居するなど初出店が相次いでいる。

2017年は226店舗、前年の2.2倍

中商ブランドデータバンクの発表(5月10日)によれば、2017年に上海に初出店した店舗数は中国に初出店した店舗数の約半分の226店舗で、前年の2.2倍となり、中国全体の約半分を占め、2018年第1四半期に上海にも72店舗に上っている。

初出店の場所は静安区、徐匯区、黄浦区に集中しており、特にHKRI太古匯センター、K11、新天地、静安ケリーセンター、静安太悦城、五角場などが人気だ。

2017年に上海に初出店した226社の業態をみると、最も多いのは小売業で48%、2位は飲食業で39%、3位は子供関連業で8%だった。小売業の中ではアパレル類が28%を占め、化粧品類、スポーツ類と続いた。

第1四半期の72店舗の内訳をみると、飲食(35店舗)、小売り(32店舗)、レジャー(6店舗)の順となっている。飲食の初出店では、日本料理、西洋料理、広東料理、カフェが人気で、日系の飲食店では「くろぎ」「江戸前和食牛武士」「アラビカコーヒー」などがある。

(呉秀媛)

(中国)

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