政策金利を0.25ポイント引き下げ4.25%に

(コロンビア)

ボゴタ発

2018年05月02日

中央銀行は4月27日に金融政策決定会合を開催し、全会一致で政策金利を0.25ポイント引き下げて4.25%にすると発表した。2016年12月以降の引き下げ幅は、計3.5ポイントに達した(図参照)。

図 政策金利とインフレ率の推移

中銀は同時に、2018年の実質GDP成長率の見通しを2.7%に据え置くことも発表した。一方、海外需要の回復や金利引き下げの効果、インフラへの投資など好材料があるとして2019年の暫定予測成長率を3.2%から3.7%に引き上げた。IMFは、2018年の実質GDP成長率を2.7%、2019年を3.3%と予測している。

インフレ率は中銀の目標値内に推移

3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は3.14%で、前年同月より1.55ポイント低下した(表参照)。

表 消費者物価指数上昇率の推移

項目別にみると、全9項目のうち娯楽(5.02%、前年同月より1.51ポイント増)と交通(4.67%、0.08ポイント増)以外の全ての項目で前年から低下しており、特に通信(1.79%、5.22ポイント減)と食品(0.98%、2.67ポイント減)で上昇率の低下が顕著だった。

中銀は主な要因を、コロンビア・ペソの上昇と食料供給の増加にあるとみている。2017年12月に4.09%だったインフレ率は、2018年に入って中銀目標の2~4%の数値内に推移しており、中銀は今後のインフレ率予測を2018年12月3.37%、2019年12月3.16%としている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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