サンクトペテルブルク市が北極開発担当委員長を任命

(ロシア)

国際博覧会課

2018年04月06日

サンクトペテルブルクのゲオルギ―・ポルタフチェンコ市長は4月3日、市政府内に新設する「北極委員会」の委員長に、同市長の顧問だったゲルマン・シロコフ氏を任命した。同市長の報道官であるアンドレイ・キビトフ氏が同日ツイッターで発表した。シロコフ氏は過去、北極海での国境警備やノブゴロド州での麻薬対策等に従事した経験を持つ。同委員会の業務は同市と関連連邦政府機関や地方政府との協力や調整などだ(インターネット新聞「サンクトペテルブルク・ルー」2月15日)。

市は北極開発に意欲

サンクトペテルブルク市政府は国内で北極開発のリーダーシップを取るべく積極的に活動を進めている。ポルタフチェンコ市長は2017年9月、同市を「北極海の開発の中心地にする」と宣言。同市には天然ガス採掘大手のガスプロム本社や関連企業が集積することや、北極海で航行する原子力砕氷船の造船所があることなどが理由だ。同年12月4~6日にサンクトペテルブルクで開催された第7回国際フォーラム「北極・現在と未来」では同市長が講演したほか、連邦政府開催の北極圏開発委員会に出席。12月中旬には軍出身のミハイル・クチェリャビィ・レニングラード州副知事を北極関連担当の副市長に任命している。

地元メディアによると、「北極委員会」の人員規模は77人になる見込みだ。

(一瀬友太)

(ロシア)

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