2017年のスタートアップ企業の開業、大幅に減少

(イスラエル)

テルアビブ発

2018年04月13日

イスラエル・ベンチャーキャピタル・リサーチセンター(IVC)によると、2017年の開業数は前年比49.1%減の496社となった。一方、廃業数も198社と大きく数値が減少している。2012~2016年にかけて、スタートアップの開業数は1,000社前後で推移してきたが大きく落ち込んでいる。2014年に1,281社とピークを記録したが、以降3年連続で減少傾向が続いている。2012~2017年の6年間では、3,330社の純増となる(表参照)。

表 ハイテク企業の開業・廃業数の推移

これまでIVCは2016年の開業数を1,200社と発表していたが、今回ジェトロがIVCにヒアリングしたところ、200社以上の減少となる水準にデータを改定している。

この改定により、2016年のスタートアップ企業は522社、2017年では298社の純増となり、2015年以降の企業数増加傾向はスローダウンしている。IVCでは減少の背景について、「正確な理由は分からない」としている。

なお、IVCの「スタートアップ成功報告1999-2014」によると、スタートアップの46%は3年半以内に企業活動を停止し、買収されるなどのかたちで企業として存続する確率は、4%といわれている。

(余田知弘)

(イスラエル)

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