輸入大幅増を自動車部品が牽引

(イラン)

テヘラン発

2018年04月19日

イラン税関は4月11日、2017年度(イラン暦1396年:2017年3月21日~2018年3月20日)の輸出入統計(通関ベース)を発表した。輸出は非石油部門(石油・ガス製品含む)のみ公表されており、前年度比6.6%増の約469億ドルで、輸入は前年度比24.3%増の約543億ドルだった。

輸入額は前年度比24.3%増

品目別にみると、非石油部門とはいえ、その輸出の中心はコンデンセート(ガス田から採取される原油の一種)をはじめとする石油・ガス関連製品だが、鉄または非合金鋼の半製品が前年度比2.5倍で大幅に増加した(添付資料の表1参照)。また、自動車現地生産用の自動車部品が輸入品目の上位を占め、輸入額増加を牽引した(添付資料の表2参照)。

国別にみると、非石油部門の輸出額が大きい順に、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、イラクで前年度と大きな変動はなかった。タイは9位、インドネシアは10位であるものの、それぞれ前年度比89.8%増、3.7倍と大幅に拡大し、東南アジア向けの輸出が大幅に増加した(添付資料の表3参照)。輸入額も大きい順に中国、UAE、韓国で、輸出同様に順位に大きな変動はなかったものの、UAEは57.1%増と伸びた。また7位のスイス、8位のフランス、9位のオランダからの輸入がそれぞれ80%超増となっており、欧州からの輸入も増加した(添付資料の表4参照)。

(藤塚理)

(イラン)

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