メキシコ州知事選は与党PRIが薄氷の勝利か－次期大統領選に向け不安要素も－

2018年の次期大統領選挙の前哨戦ともいえる地方選挙が6月4日に実施された。特に大票田となるメキシコ州知事選挙では、与党・制度的革命党（PRI）のアルフレド・デル・マソ候補が僅差ながら勝利する見込み。しかし、ポピュリズム色の強い国家再生運動（MORENA）党候補の躍進を許し、同党が勢いづいたとの見方もあり、与党にとっては2018年の大統領選に不安を残す結果となった。為替市場は、与党の敗退リスクを織り込んでいたため、デル・マソ候補の勝利に際し、むしろペソ高ドル安に振れた。