「孤立主義」の台頭を警戒する欧州産業界-2016年米国大統領選挙の見方-

(EU、米国)

ブリュッセル発

2016年11月11日

 米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選したことを受け、EU首脳は連名で「祝辞」を発表し、EU・米国首脳会議の早期開催を呼び掛けた。ビジネスヨーロッパ(欧州産業連盟)は会長声明で、米国との包括的貿易投資協定(TTIP)支持の姿勢をあらためて強調し、米国での「孤立主義」の台頭を牽制した。欧州議会は知米派議員のインタビュー形式のコメントを公開し、トランプ次期政権の外交方針が固まるまで事態を静観せざるを得ない、としながらも、次期政権が北米自由貿易協定(NAFTA)や環太平洋パートナーシップ(TPP)を否定する可能性に懸念を示し、次期政権との通商交渉は難しいものになる、との見方を示した。

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