第2四半期のGDP成長率は0.0%に鈍化

(フランス)

パリ発

2016年08月05日

 国立統計経済研究所(INSEE)の発表(7月29日、速報値)によると、第2四半期の実質GDP成長率は前期比0.0%となり、前期の0.7%から鈍化した。民間最終消費支出が0.0%にとどまったほか、民間設備投資がマイナス0.2%と9四半期ぶりに縮小するなど、内需不振が響いた。ミシェル・サパン財務・公会計相は「景気回復基調に変わりはない」としたが、エコノミストの間では、英国のEU離脱〔ブレグジット(Brexit)〕問題に伴う先行き不透明感の増大やテロ事件続発による消費者心理の冷え込みなど、下押し圧力の強まりを指摘する向きが多い。

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