揺れるEUの新車検査法、欧州委の法案を議会が否決－規制レベルが不十分と判断、修正求める－

　欧州議会の環境委員会は12月14日、新車に対する新たな検査法「実走行排ガス試験（RDE）」を導入しようとする欧州委員会の提出法案を否決した。EU加盟国は2017年9月1日からの適用開始で合意していたが、同法案の規制レベルではEUの環境基準を維持するには不十分と判断。欧州委に法案修正を求めたものとみられる。これに対して欧州自動車工業会（ACEA）は、自動車業界として既に進めているRDE対応準備を遅らせるとして懸念を表明している。